MP4 には映像、音声、選択可能な字幕トラックを格納できます。同時に、映像自体に文字が焼き込まれている場合もあります。トラックの削除で解決するのは前者だけです。まず種類を確認し、不要な画像処理を避けましょう。
コピーで作業し、出力には別のファイル名を付けます。翻訳版やアクセシブルな版に使う可能性がある字幕は、別途保存しておいてください。
最初に字幕表示をオフにする
プレーヤーで MP4 を開き、字幕を無効にします。文字が消えれば映像自体はクリーンです。同名の SRT を自動読み込みしていることもあるので、外部字幕も確認します。
文字が残る場合は、自動字幕も無効か確認してください。ソフト字幕と焼き込み字幕の違いでは、焼き込み字幕に選択可能な翻訳字幕が重なるケースも説明しています。
ローカルでファイルを調べる
FFmpeg と FFprobe がインストールされていれば、内部字幕ストリームを一覧表示できます。
ffprobe -v error -select_streams s -show_entries stream=index,codec_name:stream_tags=language -of json input.mp4streams 配列に項目があれば字幕ストリームが存在します。空でも、画像に文字がないとは限りません。焼き込み文字は映像ストリームの一部なので、この一覧には現れません。外部 SRT も MP4 の外にあります。
この操作はローカルファイルを読むだけで、アップロードや変更はしません。
字幕トラックなしのコピーを保存する
主映像が 1 本の一般的な MP4 では、次のコマンドを使えます。
ffmpeg -i input.mp4 -map 0:v:0 -map '0:a?' -c copy -sn output-without-subtitles.mp4最初の映像ストリームと、存在するすべての音声ストリームを選択し、字幕を除外して再エンコードせずコピーします。音声指定の引用符は、zsh などが疑問符をワイルドカードとして解釈するのを防ぎます。
映像と音声を明示的に選ぶため、すべての補助ストリームを保存するアーカイブ用コピーではありません。複数の映像トラック、特殊なメタデータ、珍しいコーデックは個別に確認します。MKV の拡張子を MP4 に変えても、コーデックの互換性は変わりません。
ストリームの選択とコピーは FFmpeg 公式ドキュメントに記載されています。出力後は再生し、必要な音声言語と長さを確認してください。
出力に文字が残った場合
プレーヤーの字幕を無効にしても出力に文字が残るなら、焼き込みの可能性があります。上のコマンドは画像の文字を消す処理ではないため、その文字は残ります。
字幕なしの以前の書き出しがあれば使い、なければオンライン除去ツールを開きます。下半分の字幕には自動、指定領域には精密モードを選び、焼き込み字幕の手順に沿って短いサンプルから試します。
現在のオンライン上限は 10 分、2 GB、入力 2K、出力最大 1080p です。AI 除去はクレジットを使い、画像の細部が変わる可能性があります。独立トラックのストリームコピー削除は、この再構成を行いません。
最終ファイルを確認する
- 出力を空のフォルダーで再生し、古い外部字幕の自動読み込みを防ぎます。
- 冒頭、中間、末尾の映像と音声を確認します。
- 内部トラックを削除した場合は、FFprobe で再確認します。
- AI を使った場合は、元の字幕領域を動かして比較します。
- 納品内容が確認できるまで元動画と字幕を残します。
別のプレーヤーで字幕が表示される場合、そのサービス独自の自動字幕か確認します。ファイルに字幕トラックがなくても、再生側が文字を生成することはあります。
よくある質問
FFmpeg で字幕を削除すると画質が落ちますか?
このコマンドは選択した圧縮済み映像・音声をコピーし、再エンコードしません。ただし、すべてのメタデータなど、その他の情報まで完全に同じとは限りません。
長編映画をオンラインで処理できますか?
現在のスタジオは最大 10 分のクリップに対応しています。長い素材は、必要な部分を先に編集ソフトで準備してください。
後から翻訳字幕を追加する場合は?
元の字幕テキストを残して校正に使います。画像や音声から認識する方法は、翻訳と SRT 出力のガイドを参照してください。
自分の素材で実践する
お手持ちの動画で試す
文字の除去、字幕翻訳、SRT 出力を試せます。短いクリップから始め、仕上がりを確認してください。